アヴエ
はじめまして、平成三十年。シームレスな日々に恣意的な区切り。
母とオリーブオイル 僕が高校生くらいの頃に、中学生だったかもしれない、夕方くらいかな、いつものように電気をつけないままの薄暗いキッチンで、椅子に座ってパンを食べている母親を目にしたことがある。そのとき、家には僕と母親しかいなかった。僕は学校…
平成二十九年 十二月 終わりゆく時代へ投げキス。平成も終わるのだ。まだ終わらないけど。
平成二十九年 十一月 ハロウィンはとっくにおしまい。次から次へと、矢継ぎ早に日が放たれる。
平成二十九年 十月 月に照らされてきらめく欲望。夜でも明るい人間の暮らし。
平成二十九年 九月 まだ終わらない、終わらせない。夏の余韻、なんて言わせない。まだ響いてる真夏の景色。
平成二十九年 八月 夏だから映える人が居る。暑さの利いた記憶のおみやげ、いつまでもつか。
平成二十九年 七月 生気溢れる夏の果物に、夏の催し。夏の言葉に、あつい憧れ。葉のきらめき。
平成二十九年 五月と六月 「暑くない?」はドイツ語で「Es ist heiß,oder?(エス イスト ハイス、オーダー?)」残念ながら猫には通じず。